友離れするには

「絶交」、というと古いが、わたしの場合人と縁を切るときは派手に喧嘩を吹っかけるか、慇懃無礼な「ありがとう、お元気で」手紙を送るかである。忙しくて自然消滅する同級生や職場仲間は良いが、魂の友とでも呼ぶべき人は中々少ないものだ。

どうも魂の友と縁が切れる、もしくはかなり長く時間を置く時が来たようだ。原因がはっきりしていて本当は別れたくないのに別れなければならない時程辛いことはない。

その人には頭が混乱している時に何度も絶縁状を送ったのだが、わたしが死ぬと思っているようで、嫌だと言われてきた。

しかし、今回は違う。

友人のやりたいことに反対し、向こうがむくれてしまったのだ。

そのやりたいことが結局うまく運ばず、そしてわたしも、落ち込んでいる感情にシンクロしてしまい、かなり落ち込んでいる。

同じ気持ちを持ちながらも、立場は逆だ。ヒートアップしている彼女に今何を言っても聞き入れられないだろう。

最後に「誰も味方がいない」と叫んでいた。

専門家はそういうだろう。それでも、パートナーが賛成して代わりに動いてくれているだけでもわたしには十分味方がいるように思うが。

励ましの花は贈っておいたが、お礼の言葉以降、全く連絡が来ない。

落ち込み感ハンパないのだろう。

そしてわたしはその離れる長い時間を耐えて過ごさねばならない。

時が解決するまで。