自分だけが特別じゃない
不倫ドラマを見ていたら、既婚の不倫相手に、主人公以外にもうひとり不倫をしている相手がいることが分かった。主人公も既婚だ。
浮気をする人間なのだから、相手が何人いても不思議じゃないのに、自分だけが特別と思い込み、そうでないと分かると落ち込む。
わたしと同じだ。
何故わたしは自分だけが特別だと思い込んでいたんだろう。
自分が相手を特別だと思っているから、相手もそうだと勝手に思っていたのか。
そうじゃない。
ちゃんと、わたしだけが特別だと思わせる言葉や行動を不倫相手はしていた。
自分を客観的に見る。難しい。
相手の立場を考える。これは良い意味でも悪い意味でも必要だが、相手の立場に自分を置き換えてはいけない。相手は自分と同じ人間ではないのだ。自分だったらこうするだろう、などと考えてはいけない。
もし、自分だったらこうするだろうを実行するのはいいが、相手はそのセオリー通りには動かない。
どんな人間関係も、相手は自分と確実に違う価値観を持っている。
価値観が違ったと分かった時に、最悪の場合、ストーカーなどになったりする。
わたしの場合、価値観が違う時にいつもがっくりくるのだが、なんだか最後は諦めが付く。
しかし、そこが悩みだったりもする。ストーカーにならない代わりに、落胆が大きい。こうして病気になったり、一気に人を信用できなくなる。
人を信じては泣き、期待して、期待通りにいかない事に泣く。
相手が悪いんじゃない。
死ぬ時は一人だというが、生きる時だって独りだ。
神は自分だ。