2016-03-28 ROSE あれから随分たつ。 思い出なのか、何なのか分からない。 でも、長いお別れには違いない。 どうしても、ギムレットが飲みたくなった。 BARは遅くまでやってるので助かる。 雨は幸い上がっていた。 わたしはあの日、あの人の前から消えた。 カウンターにはサラリーマン風の二人組み、職業不明のニット帽とコートを着た男性が一人。 クッションが敗れたスツールに5分居ただろうか。 マスターは愛想の良いまだ若い人。もう少し寡黙な方が好みなのだが。 悪くはない。 時計を止めて